[メイン2] うちはサスケ : シーン名『働かざる者食うべからず』

[メイン2] うちはサスケ : 先程の喧騒から一転、静かになった支部内

[メイン2] うちはサスケ : 無言の室内でただただペンと紙の音だけが聞こえる

[メイン2] うちはサスケ : ハヌマーンの身体能力と元の動体視力も相まって、既に溜まっていた書類を半分ほど終えて

[メイン2] うちはサスケ : 次の書類に取り掛かろうとして────

[メイン2] うちはサスケ : 「…………アイツら財布置きっ放しじゃないか」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「あ?」

[メイン2] ニコラ・アデル : 書類を処理していた手を止めてサスケの方を見る。
書類仕事においては常人並みのスペックしかないニコラは、サスケの半分も済ませていない。

[メイン2] うちはサスケ : そう言って財布の方に眼をやる

[メイン2] ニコラ・アデル : 「アイツらのだったのか……まあいいだろ。1人くらいサイフを忘れたって……」

[メイン2] うちはサスケ : 「よりにもよって大人がか?」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「いやあ……まあ……」
頭を掻く。自分自身あまりちゃんとした人物ではないのでこういう時に強くは言えない。

[メイン2] うちはサスケ : 「……まあなんだ」

[メイン2] うちはサスケ : 「子供に買わせるものでもないだろう、気分転換の為の金を子供自身に払わせるなど言語道断だ」

[メイン2] うちはサスケ : 買い物に行く、となってまさかの提案者が金を持ち忘れる
正直どうかしている

[メイン2] ニコラ・アデル : 「ははは……そうかもな」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「ただ、あんまり子供扱いするもんでもないよ。颯太……アイツはオレたちが思ってるより強い」

[メイン2] うちはサスケ : 「………」

[メイン2] うちはサスケ : 「……強さでは無く常識の問題なのだがな」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「……それもそうだ」

[メイン2] ニコラ・アデル : 子供を金ヅルにする大人は普通にダメだ。

[メイン2] うちはサスケ : 「……思ったより強いのは分かっている、だからこそ」

[メイン2] うちはサスケ : 「……イヤ、何でもない」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「そういう言い方をされると気になるだろ」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「サスケも思ってることがあるなら言っておいた方がいいぞ。颯太もそうだけど、一人で抱え込むのは良くない」

[メイン2] うちはサスケ : 「……そうだな」

[メイン2] うちはサスケ : 「強いて言うなら…あの場で強く反対するべきだった事か」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「ふうん」
話の続きを促すように息を漏らす

[メイン2] うちはサスケ : 「本来」

[メイン2] うちはサスケ : 「その任務の対象の知人関係にあるオーヴァードを起用する事に関して、あの場で反対するべきだった」

[メイン2] うちはサスケ : 「無駄に悩ます程度ならあの場、強行採決でラ・ピュセルを他の任務にでも飛ばすべきだった」

[メイン2] うちはサスケ : 「それだけだ」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「なるほどな」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「……じゃあ、一つ聞いてもいいか?」

[メイン2] うちはサスケ : 「構わん」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「もしサスケの知り合いがジャーム化したとして、そんでサスケがその事件に関われなかったらどうだ?」

[メイン2] うちはサスケ : 「………」

[メイン2] うちはサスケ : 痛い所を突くな
とも思いつつ

[メイン2] うちはサスケ : 「……生憎と、寂しいだとか悲しいだとか、そう言ったものは『仕方ない』で済ませてきたものでな」

[メイン2] うちはサスケ : 「───ただ、それを知ったのであれば…その事件に携わった者から話くらいは聞きに行くだろうな」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「ま、そういうわけだ」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「サスケ、お前はなんで今後悔してるんだ? 単純に颯太を巻き込んだから……ってだけじゃないよな」

[メイン2] うちはサスケ : 「………」

[メイン2] うちはサスケ : 「今回の最終的な結果はオレの一存で決めた事だ、それとそれに伴う結果に悔いはない」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「事件の結果だけには……だろ?書類に残るみたいな、な」
手が止まってる書類をひらひらとさせる。

[メイン2] うちはサスケ : 「そうだな」

[メイン2] うちはサスケ : そう言い、少し息を吐いて

[メイン2] うちはサスケ : 「…………結局の所、今回の面々がどう思っているか…それに関しては悔いがある」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「んだなあ」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「まあ、オレも無いわけじゃないよ。そういうのはさ」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「ただ、もしも颯太を無理やり遠ざけたとして……それはそれで、悔いが残るだろ」

[メイン2] うちはサスケ : 「…………」

[メイン2] うちはサスケ : 「そうだな」
と、少し無言を挟んだ後肯定して

[メイン2] ニコラ・アデル : 「やっぱさ。自分にとって大切なものになんかあったときに関われないのは辛いよ」

[メイン2] ニコラ・アデル : もしかしたら記憶処理でそんな辛さも忘れる選択肢もあるかもしれないが……
それを望むかどうかは別の話だ。

[メイン2] うちはサスケ : 「………」

[メイン2] うちはサスケ : 「弱さと立ち向かえないのなら、初めから関わらなければ良い。万が一が起きて苦しむのならな」

[メイン2] うちはサスケ : 「関わらなければ辛いだけとは言うが」

[メイン2] うちはサスケ : 「オレは何人もそうやって、無理して関わった後潰れて来た奴を見た」

[メイン2] うちはサスケ : 「悔いは残る、ただそれは関わらなかった事に対しての悔いた」

[メイン2] うちはサスケ : 「『力及ばす』よりかは、マシだろう」

[メイン2] うちはサスケ : そう言って、再び書類を片付けて行く

[メイン2] ニコラ・アデル : 「まあ、なんつーかさ」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「『力及ばず』はいつか治る傷だけど」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「『関われなかった』のはずっと残るんだ。じくじくって痛み続ける」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「……オレはそう思ってるよ」

[メイン2] ニコラ・アデル : サスケの様子を見て再び書類に目を戻す。
サスケの物より数段山は高い……だって話してる間ずっと手が止まってたし。

[メイン2] うちはサスケ : それを見て

[メイン2] うちはサスケ : 「意見の一つとして受け取っておく」

[メイン2] うちはサスケ : 「ついでにこれもな」

[メイン2] うちはサスケ : そう言ってニコラの書類から半分くらい無理矢理取って自分のところに置く

[メイン2] ニコラ・アデル : 「!!!」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「いいのか!」

[メイン2] ニコラ・アデル : 先ほどから一番のハイテンション。

[メイン2] うちはサスケ : 「知見の一つを得た礼としてな」

[メイン2] うちはサスケ : そしてそのまま再び先に戻り書類を片付ける
かなりのハイペースだ

[メイン2] ニコラ・アデル : 「オレもちょっと深くサスケのことが知れてよかったよ、ありがとな」

[メイン2] ニコラ・アデル : モチベの関係か分からないが少し早くなった手で書類を片付けていく。

[メイン2] うちはサスケ : 「……持論だが、それなりに頑張ったものにはそれなりに報われるべきだとも、オレは思う」

[メイン2] うちはサスケ : ───例えば、目の前の仕事を全うするように
例えば、お使いをしっかり済ませるように
そう言った人にはそれなりの賞があるべきだ

[メイン2] うちはサスケ : 「裏を返せば、何もしようとしていない者には何もできないしする資格もない 改めて出した結論だ」

[メイン2] うちはサスケ :   

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ : 「働かざる者食うべからずとは、よく言うだろう?」

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ : 暫くして

[メイン2] うちはサスケ : 書類を全て片付け、然るべき部署(こんな時間にやってるのもどうかと思うが)に提出まで律儀に終えた後

[メイン2] うちはサスケ : 再び室内にて

[メイン2] うちはサスケ : 「……少し遅いな」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「急きすぎじゃないか?」

[メイン2] ニコラ・アデル : こんなもんだろーと欠伸。

[メイン2] うちはサスケ : 「まあ理由は考えられるが…」

[メイン2] うちはサスケ : と言い財布に視線を移す

[メイン2] ニコラ・アデル : 「…………」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「届けた方が、いいよなあ……」

[メイン2] うちはサスケ : 「そうなるな」

[メイン2] ラ・ピュセル : トタトタトタトタ。

[メイン2] ラ・ピュセル : 部屋の外で、誰かが走ってくる音がし。

[メイン2] ラ・ピュセル : バァン。と扉が開く。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「ハァ……!ハァ……!!ご、ごめん、二人とも……!」

[メイン2] うちはサスケ : 「……何だ?」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「!」
開いたドアに目をやる。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「ルコアさんの財布、見なかったかなぁ……!?」

[メイン2] ラ・ピュセル : 汗を拭い、肩で息をしながら、サスケとニコラを見て。

[メイン2] うちはサスケ : 財布に無言で指差す

[メイン2] ニコラ・アデル : 財布に無言で視線を向ける

[メイン2] ラ・ピュセル : 「道中も目を凝らしてずっと探してて、落としてたらどうしよ…… あ………」

[メイン2] ラ・ピュセル : 二人の視線の先にある財布を見て。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……あ、あはは」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「お騒がせ、しました」

[メイン2] ラ・ピュセル : 二人のもとへ戻ってきたラ・ピュセルの表情は。

[メイン2] うちはサスケ : 「……オレは渡そうとしたはずなんだがな」
ほんの僅かだけ苛立ち気に

[メイン2] ラ・ピュセル : 任務が終わり、お通夜ムードだった、暗い表情とは一変し

[メイン2] ニコラ・アデル : 「アレが財布だったのかよ」
なんか投げてたと思ったけど

[メイン2] ラ・ピュセル : どこか重荷が降りたような、そんな様子であった。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「え、えっと、ルコアさんには、ちゃんと言っておくので……」
ぺこぺことサスケに頭を下げながら。

[メイン2] うちはサスケ : その様子を見て、これまた僅かに内心安堵して

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……あ。お二人も、お仕事終わったみたい、なのかな……?」
二人のデスクにある書類を少し見て。

[メイン2] うちはサスケ : 「少し前に済ませた」

[メイン2] ラ・ピュセル : おぉぉ……あんないっぱい量があったのに……。

[メイン2] ニコラ・アデル : 「サスケの書類捌きは格が違うな……」

[メイン2] ラ・ピュセル : す、すごいや……これが、UGNエージェント、か……。

[メイン2] うちはサスケ : 「その辺は慣れもあるからな」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「慣れ、ですか……」

[メイン2] うちはサスケ : ほぼほぼ毎日任務続きで、その処理をしていたとなれば嫌でも慣れる

[メイン2] ラ・ピュセル : ラ・ピュセルの悩みは、晴れたはいいものの。
一つ、たった一つだけ、心残りは、ある。

[メイン2] ラ・ピュセル : ─────矢神の処置を、サスケに押し付けてしまったことだ。

[メイン2] ニコラ・アデル : こういうのは普段は結構サボってるので慣れてなかった……

[メイン2] ラ・ピュセル : その行為も、おそらくは"慣れ"。
UGNエージェントとしては、おそらくは日常茶飯事のような、出来事。

[メイン2] ラ・ピュセル : それでも……。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……あ、あのー」

[メイン2] うちはサスケ : それを察してか

[メイン2] ラ・ピュセル : 「せっかくなので、お二人も……どうです?コンビニ……とか」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「夜風も、ちょっと冷たいけど、でも気持ちいい、ですよ?」

[メイン2] ニコラ・アデル : 顔が晴れたと思ったらまた空気が微妙に重くなり、忙しい奴だと内心で思った。

[メイン2] うちはサスケ : 「……先にこれを持って行け、安心しろ…すぐに追い付く」

[メイン2] うちはサスケ : 財布の方を見た後、ニコラに対して

[メイン2] ニコラ・アデル : 「…………」

[メイン2] ニコラ・アデル : 「……わかったよ」
頭を掻いて。
どう考えてもお前の方が速いだろうに。

[メイン2] ニコラ・アデル : その上で、ということなのも分かっているが。

[メイン2] ニコラ・アデル : 「じゃ、ちょっと走るかー……」

[メイン2] ニコラ・アデル : 財布を一度宙に放ってからキャッチ。
懐にしまい込むと早々に開けっぱなしのドアから出ていく。

[メイン2] ラ・ピュセル : ニコラを目で追い、出ていったのを見届け。

[メイン2] ラ・ピュセル : 改めて、サスケと向かい合う。

[メイン2] ラ・ピュセル : そして、サスケのデスクにある、とある書類─────。

[メイン2] ラ・ピュセル : ─────『《シューラ・ヴァラ》の処置について』の書類。

[メイン2] うちはサスケ : 「……何か言いたいことが有るんじゃないか?」
視線の先にある書類を見て

[メイン2] ラ・ピュセル : 「………あ、あはは……何でも、お見通しだね、サスケさんには」

[メイン2] ラ・ピュセル : 少し頭を掻きながら。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「………矢神とは……シューラ・ヴァラとは、本当は、ボクが決着をつけなきゃいけないことだったから」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「本当は、ボクがアイツに、引導を渡す責務を負わなきゃいけなかったのに」

[メイン2] うちはサスケ : 「それは何故だ?」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……サスケさんに、あの時も、その書類も……全部、任せちゃって…… ………何故、それは……」

[メイン2] ラ・ピュセル : サスケの目を見て。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「─────アイツは、ボクの……『友達』だから」

[メイン2] ラ・ピュセル : そう、言い切る。

[メイン2] ラ・ピュセル : "FH"(テロリスト)に身を落としたとは言え……小雪を巡って、命を懸けた戦いをしたとは言え。

[メイン2] ラ・ピュセル : 『友達』だから。

[メイン2] うちはサスケ : ───僅かに風が室内に吹き、その髪の奥の薄紫の瞳が『少女』を見据える

[メイン2] うちはサスケ : 「友達か」

[メイン2] ラ・ピュセル : 頷く。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……本当は……『友達』一人救えない奴が、"魔法少女"なんて名乗るなよって話ではあるけど………」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「でも」

[メイン2] ラ・ピュセル : サスケから、視線を離さず。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「ボクは、決めた」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「ボクは、UGNにこのままずっと、協力する。そして……見つけだす。」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「アイツを救う方法、ジャーム化を治す方法」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「─────それが、ボクの……"騎士道"、だから」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……だから、ケジメをつけなくちゃ、と思って」

[メイン2] ラ・ピュセル : そう言い、頭を下げ。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「─────あの時は、ありがとうございました。」

[メイン2] ラ・ピュセル : 矢神を凍結に追い込む、という責務は……サスケが、背負ってくれた。

[メイン2] ラ・ピュセル : その事実を、改めてラ・ピュセルは抱く。

[メイン2] うちはサスケ : 「…………それは、そちらの責を、凍結と言う責をオレが引き受けたが故の礼か?」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……………」

[メイン2] ラ・ピュセル : 無言で、頷く。

[メイン2] うちはサスケ : 「それなら礼をする必要はない」

[メイン2] うちはサスケ : 「大人のツケを大人が最終的に尻拭いしたからな、寧ろ感謝するべきは此方だ」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……え……?」

[メイン2] うちはサスケ : 「その尻拭いに子供達を付き合わせた」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「………それは……ボクの、意志だから。ボクが、あの任務に挑むことを、望んだことだから。」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……サスケさんって、こう……あれ、だよね……近寄り難い雰囲気、あるけど、こう……根は、すごく優しい、というか……」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……あ。」
失礼なこと言ってしまったのでは、という表情を。

[メイン2] うちはサスケ : 「……」
少し呆気に取られた様な顔で

[メイン2] うちはサスケ : 「………事実を述べているだけだ」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……あ、あはは……」
こちらまで、照れくさくなってしまいながら。

[メイン2] ラ・ピュセル : ………サスケさんは、でもやっぱり……すごい人だ。

[メイン2] ラ・ピュセル : オーヴァードとして、人の日常を守る者として、尊敬する。
ボクも……いつか、サスケさんみたいな、UGNエージェントになってみたい、という気持ちは、ある。

[メイン2] ラ・ピュセル : ………ふと、気になったことが、頭に。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……サスケさんって、その……どうして、UGNエージェントに、なったんです?」
ボクは、立派な"魔法少女"になりたい。
だから、立派なUGNエージェントのことを、もっとよく知りたい。

[メイン2] うちはサスケ : 「─────」
少し考え込んだように

[メイン2] うちはサスケ : 「……お前とは、比べることができないくらい」

[メイン2] うちはサスケ : 「───くだらない理由だ」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……え……?そう、なの……?」

[メイン2] ラ・ピュセル : 目を見開く。意外そうな表情をし。

[メイン2] うちはサスケ : 「………復讐だ。その為にUGNにいて、そしてFHに行ったことすらある」

[メイン2] うちはサスケ : 「模範的なエージェントとは程遠いさ」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「………なる、ほど……」
深くは、分からない。それでも、壮絶な過去があったことが察せられる。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……その復讐は……どう、なったの……?」
果たされたのか、それとも、閉じ込めたのか。
デリケートなことだから、本来は質問を自重しなければならない。

[メイン2] ラ・ピュセル : それでも、気になった。

[メイン2] うちはサスケ : 「成功した、成功してしまった」

[メイン2] うちはサスケ : 「結果として、やり場のない怒りに包まれ、オレはその内全てを断ち切り力を求めようとした。更なる復讐のためにな」

[メイン2] うちはサスケ : 「……ただまあ、最後には性根から叩き直された」

[メイン2] うちはサスケ : 「最後の最後でな。普通なら諦めることが起きたとしても絶対に諦めない奴からブン殴られた。そこでオレの『暴走』は終わりだ」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「絶対に、諦めない奴……」
それは─────ラ・ピュセルの、目指す姿であり。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……サスケさん、いい『友達』に、巡り合えたんだね」

[メイン2] うちはサスケ : 「……少し、それは違う」

[メイン2] ラ・ピュセル : 復讐……。もしかしたら、ボクもいつか芽生えてしまうかもしれない感情の一つ。
自分の愛する者を失ってしまった時の喪失感は………ボクはまだ、想像できないけど、それでも……酷く、辛く、苦しいものだと思う。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……え……?」

[メイン2] うちはサスケ : 「優れたいい友人だったが、オレはそいつのことを見ていなかった」

[メイン2] うちはサスケ : 「……だからなんだ、オレから言える事は二つだ」

[メイン2] うちはサスケ : 「最初に決めたその…騎士道だったか?それは死ぬまで貫き通せ」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……!! はいッ……!」

[メイン2] ラ・ピュセル : 強く、頷く。

[メイン2] うちはサスケ : 「二つ目は、自分のことを心配してくれている奴が、友達がいるなら───見てやれ」

[メイン2] うちはサスケ : 「もしも、友達や仲間が間違ったことをしていると思うのなら、殴ってでも止めろ……周りの静止等張り切ってでもな」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「…………」
その言葉に乗せられた数々の重いを感じながら、頷く。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「………そう、だね……ボクは……一人じゃ、生きていけない」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「─────それが、"オーヴァード"でも、あるから」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……ありがとうございます、サスケさん。」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「ボクは……仲間は、絶対に守る。」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……この言葉は、絶対に、曲げない。だって、そう─────」

[メイン2] ラ・ピュセル : 「─────これが、ボクの"騎士道"だから。」
ニコりと微笑みながら、サスケに頷く。

[メイン2] ラ・ピュセル : そうして、踵を返し。

[メイン2] ラ・ピュセル : 「……3人が待ってるだろうし、行きましょうか、サスケさん」

[メイン2] うちはサスケ : 「……ああ」

[メイン2] うちはサスケ : そう言い、黒衣を翻して

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ : 《軽巧》

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ : 音も立てずにその場から消えた

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ :  

[メイン2] うちはサスケ :